日本の主食はごはん(米)

日本の主食のごはん(米)は食料自給率100%。
米を主食にするだけで、食料自給率がアップします。しかし近年米離れは思った以上に進んでいるのはご存じですか?



国民一人当たりの米の消費量は、減少を続けて います(図)。
いまから約50 年前の1962 年 には、1人1日あたり357g 食べていました。その 後減少を続け、最近の2013 年は、1人1日あ たり172g です。 また一般的に、一人暮らしの人は、主食として「ご はん(米)食」の頻度が少ない傾向があります
図:平成 26 年度主食用米消費動向の中期的変化及びその要因分析調査報告書 - 農林水産省


主食の米の消費が少なるなると

主食用米の自給率は100%。国内生産だけで消費をまかなうことができる唯一の主要作物です。
しかしながら、その米の消費量は年々減っています。現在の消費量であれば、全国にある水田の6割位の生産で主食用の米はまかなうことができるのです。水田でこれ以上主食用の米を生産すると、毎年余剰が増えていくことになります。そこで、残りの4割位の水田を有効に活用することが重要です。
いま、その水田を活用して、大半を輸入に頼っている麦、大豆などや米粉用米、飼料用米といった自給率向上に貢献する作物の作付けが進められています。

*特集1 食の未来を支える 食料自給率(4)より引用


八千代牛乳のとりくみ

 

八千代牛乳ができる食料自給率アップへの貢献



八千代牛乳では、乳牛が食べているエサにこだわり、人工的に遺伝子を操作する「遺伝子組み換え技術」を一切使わない北酪指定配合飼料を使用しております。
そして2015年より飼料米配合を開始し2017年10月より米の精の配合を開始し食料自給率の向上、耕作放棄地をへらすため積極的にとりくんでおります。


 

指定配合飼料のこだわりのあゆみ


1994年~ 指定配合飼料供給開始 指定配合を開始することで酪農家もより安心して自分たちの牛に給与でき、飼料計算をより的確にできるようになりました。
1995年~ PHFコーン配合開始 指定配合飼料のトウモロコシを収穫後に殺虫剤散布していないPHF(ポストハーベストフリー)のものを調達することで飼料の安全性を高める事ができました。
2000年~ NonGMO指定配合飼料供給開始 関東県内ではいち早くして配合飼料の配合原料に、遺伝子組換えの作物を排除しました。大豆粕や綿実は、NonGMOの原料を使用し、菜種は配合しないことにしました。
2010年~ 米の精 配合開始 金芽米でおなじみの東洋ライスさんが開発した無洗米を製造する際にできる副産物の米の精を指定配合飼料に配合開始しました。

※2017年より全ての指定配合飼料に米の精の配合を開始しております。
米の精の使用量No1は千葉北部酪農協です。肥育農家と合わせると年間400t/年にもなります。
2015年~ 飼料米、配合開始 米の余剰が増えたことにより行われた減反対策後、米作農家のモチベーション低下や耕作放棄地が増加されるなか、解決法の一つとして飼料米の栽培が推奨されるようになりました。
千葉北部酪農協としても食料自給率の向上、耕作放棄地を減らすことに協力するために飼料米を指定配合飼料に配合開始しました。


飼料用米をエサとして利用する動きはすでに各地で始まっています。飼料用米の生産は食料自給率の向上につながるだけでなく、稲作農家と畜産農家が互いに連携して稲作農家が生産した飼料米を畜産農家が使い、畜産農家が稲作農家に堆肥を提供する「耕畜連携」の強化にもなり、地域の活性化につながっています。今後さらに飼料用米の生産農家が増えることが期待されています。

 

八千代牛乳と食料自給率の流れ

 

 

更なる社会的貢献を模索しています。


飼料米とは別に、「米の精」と呼ばれるものを指定配合飼料に配合しています。
「米の精」は、金芽米(BG無洗米)を作る工程で生まれた「肌ぬか」と呼ばれるものです。お米を研ぐときに捨てられるとぎ汁(河川汚染の1つの原因とも言われています)の成分がこの肌ぬかです。
水溶性ゴミであった未利用資源「とぎ汁」を、「米の精(肌ぬか)」という形で飼料に配合する事で、確実に自給率アップに繋がります。 もちろん環境保全に貢献します 。


米の精

「米の精」は東洋ライス株式会社の商品です。